前回は食事で仕事のパフォーマンスを上げる方法を紹介しました。不摂生をしていた人なら、効果が目に見えて現れるので続けるのが楽しくなります。しかし人の本来の力は食事の改善だけでは十分ではありません。生活習慣も改善してこそ、いつでも全力を出せる状態がつくれます。禁煙や睡眠、筋トレなど、全て実行できれば年を重ねても質の高い仕事を続けることができるでしょう。
長年の悩みを読むだけで解決
読むだけで絶対やめられる禁煙セラピー
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タバコは健康を害するものの筆頭に上がるけれど、やめるのも困難なものの一つです。年々喫煙環境が厳しくなってきても、仕事が煮詰まってきた時には吸う本数がうなぎ上りになります。やめるために禁煙セラピーや専門家によるカウンセリングも増え、やめやすくなっていてもやめられないのが実状です。禁煙のためにわざわざ高額のお金をかけて挑戦していては、失敗した時のショックは大きくなります。そこで格安で簡単に挑戦できる本を参考にするのが良いです。
この本は20年以上前の本だけど、世界15ヵ国で翻訳・挑戦され成功率90%をたたき出した実績のある方法です。やり方は本を読むだけというお手軽さで、挑戦するのに2、3時間もかからないです。「タバコは何も与えてくれない」「集中力を高めるのは幻想」「吸えば吸うほど疲労感が沈殿する」など、淡々とタバコのデメリットを紹介して、読み進めれば喫煙の意欲を削いでいってくれます。序盤はまるで洗脳のように感じるかもしれませんが、信じ切ってしまっても損をすることは一つもないです。
タバコをやめられれば体は軽くなり、喫煙のために費やしていたお金や時間に余裕が生まれます。生まれた余裕を自己修養のために使えば、ますます仕事のパフォーマンスは上がるでしょう。
眠りの質が仕事を変える
なぜ一流の人はみな「眠り」にこだわるのか?
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仕事ができない頃は、上司などから「寝る間も惜しんで仕事をしろ」と言われるものです。しかし実際に十分な睡眠を取らずに仕事を続けていると、作業は完了しても質の低いものしかできないでしょう。そんなことをいつまでも続けてないために、睡眠の効果を知り、眠りの質を上げる努力をすれば、時間術を学ぶより早く仕事の効率を上げられます。
この本では眠りが体や仕事にどんな影響を及ぼすのかと、具体的な睡眠リズムの作り方を紹介しています。「寝始める時間は変わっても起きる時間は変えない」「昼間でも仮眠をとる」「眠る準備のために、食事や入浴時間を調整」など、一日の行動すべてが集中力の維持と睡眠の質向上につながっているのです。出張先や海外の時差ボケに使えるテクニックもあり、グローバルに働いても仕事の質を追求できます。
まずは本文で紹介されている2週間のプログラムを試して、睡眠の効果を実感してみましょう。睡眠の質向上による集中力の高まりが、毎日していた残業から解放してくれるのです。定時で帰れれば自己投資や好きなことに時間を費やせ、次の日の朝も気持ちよく迎えられます。
積極的な運動で負債を帳消し
1日6時間座っている人は早死にする!
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適度な運動は体にいいのはわかっていても、継続するのは難しいです。仕事が肉体労働の人や外回りが多い人なら問題ありませんが、事務仕事で1日中座りっぱなしの人は、運動をしないと年を重ねるごとに病気が発症しやすくなります。だから運動を継続するために、強い目的意識が必要です。
この本では長時間の座った状態がいかに健康に悪いかを解説し、どんな運動をすればいいのかを紹介しています。長時間の座りっぱなしで悪くなるのは「脳」「目」「肩」「呼吸器系」「腰」「足」など、全身に悪影響が出ます。推奨する運動は”ちょっとキツめ”のもので、スキマ時間でできるストレッチや筋トレ、最終的にはマラソンをしています。運動以外でもスタンディングデスクで経ってパソコン操作をしたり、会議を立って行ったりと、トコトン座らないように意識しています。
本文の冒頭で紹介されているWHOの統計データは、座っている時間が長いほど衝撃を受ける結果になっています。現実を認識できれば運動への強迫観念も生まれ、今までより運動を長続きさせられるでしょう、
運動続けられない原因を特定
仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか
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今まで何回トレーニングに挑戦して失敗してきましたか?多くのメディアで方法が紹介され、その都度試していても、よほどの意思の強さがない限り途中でやめてしまいます。一度運動しなければならないという意識から離れて、何故続けられないのかを分析してみましょう。やめてしまう原因がはっきりすれば、続けるための努力がしやすいです。
この本ではトレーニング方法より、いかにしてトレーニングを続けるかに主眼を置いて筋トレの良さを紹介しています。続けられない原因を「流行系」「メタボ系」「もてたい系」「コンプレックス系」の4つに分類し、中断再開を繰り返すことがいかにエネルギーの無駄なのかがわかります。画期的な方法はないとして、トレーニングの原理原則に則った動機づけを提案しています。年代別の方針やトレーナーの選び方も、続けるための重要なファクターとなります。
具体的なトレーニングを始める前にこの本で意識改革をしておけば、今までしてきたような失敗はしなくなります。何事も始める前の準備が、実践の結果を大きく変えてくれます。
一冊で内と外から体を鍛える
強いカラダ・ココロ・アタマをつくる はたらく人のコンディショニング事典
出版社 | :クロスメディア・パブリッシング | |
著者 | :岩崎一郎 松村和夏 渡部卓 | |
価格(税抜) | :1480円 | |
ページ数 | :288ページ | |
発売日 | :2015/11/24 | |
ISBN | :9784844374435 |
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生活習慣改善について書かれた本の多くは、睡眠や筋トレなどテーマを絞って書かれています。本文のほとんどは、なぜそれらの手法が有効なのかの説明と著者の体験談です。改善のための目標が決まり、実行方法を探しているだけの人にとっては、それらはなくても問題ありません。方法だけを知るために複数の本を読むのは効率が悪く、一覧があれば便利です。
この本はそんな要望を叶えてくれる生活習慣改善の事典です。「カラダの鍛え方37」「アタマの鍛え方21」「ココロの鍛え方16」合計74個の方法を一度に知ることができます。自分の足りない部分から集中してやるのも、バランスよくやるのも自由です。1項目3~4ページなので、気になったものからサッと始められるでしょう。
習慣を一つ取り入れるごとに仕事のパフォーマンスは上がっていきます。また今までどの方法から試せばいいか悩んでいた人も、1冊の本でどれから始めたらいいか比較できるから、自分に合ったものが見つけられます。