名著がマンガでわかるおすすめの本5冊

 

ビジネス書の中には名著と呼ばれるものが沢山あります。しかしページ数が多かったり表現が難しかったりして、読むのを断念したことはありませんか？一度断念してしまうと、いくら良い本だとわかっていてももう一度読み始めるにはエネルギーが必要です。そこで名著を読みやすくしてエッセンスが凝縮したマンガ版を読んではいかかですか？ストーリー形式やキャラクターの講義形式で、苦戦していたあの本もすんなり理解できます。マンガ版で内容を理解すれば、もう一度原作を読みたくなってきます。

 

原作監修者が参加したマンガ版

まんがでわかるピケティの「21世紀の資本」

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ピケティの「21世紀の資本論」と言えば、世界的経済学者が近年の格差社会の現状を指摘し、15年かけて分析したデータを基に解決策を議論した本です。日本でもビジネス専門書では異例の16万部以上のヒットとなりました。しかし728ページという大ボリュームなので、途中で断念する人も後を絶ちませんでした。解説本が複数出版されていますが、その中でもマンガ版は格段に読みやすい作りになっています。

この本は原作の日本語版監修に携わった山形浩生が、同様に監修をしているマンガ版です。長年文鳥を飼っている貧乏なOLが主人公で、飼い主の交流会で資産家達と知り合い、経済の仕組みについて考えていくストーリーになっています。ピケティ理論の肝である「r>gの法則」が実社会にどんな影響を及ぼしているのかがわかります。

自己啓発の定番である「○○をやりなさい」ということは、ストーリーの結論では書かれていません。あくまで経済の現実がどうなっているかを教えてくれるだけです。「21世紀の資本論」の教えは、これからの人生どんな方向で生きていきたいかの指針として活用できるでしょう、

 

シリーズもので習慣を実践

まんがでわかる7つの習慣

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スティーブン・R・コヴォーによる「7つの習慣」は、新入社員の頃に将来のため挑戦する人が多い本です。しかし読みなれないビジネス書で、しかもハードカバーの中身の詰まった本なので、2、3章読んだぐらいで断念してしまいます。書かれている内容もすぐ実践できるものではなく、一生をかけて実行していくものになっているのも断念してしまう原因になっています。

この本ではそんな7つの習慣の全容を手軽に学ぶことができます。ストーリーはバーテンダーを目指す23歳の女性が主人公で、様々な出会いを通して成長していきます。各チャプターで1つの習慣をテーマに物語が進むので、各習慣がどんな結果をもたらすのかがわかりやすいです。付録の用語集を見ながら読めば理解は早まり、登場人物ごとの視点にたって複数回読めば、この本だけで「7つの習慣」を修得できるでしょう。

この物語には続編があり、続巻はで各習慣を深堀した作りになっています。最終巻の4巻では、第8の習慣についてもマンガ化され、身につけた習慣をさらに補強することができます。

 

大幅改善続出する驚異の全体最適化

ザ・ゴール コミック版

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ザ・ゴールは工場の業務プロセス改善を主題にした小説です。世界で1000万人以上に読まれ、実践し大幅改善をした事例が次々と報告されています。そんなザ・ゴールですが、いくら小説とはいえ552ページのボリュームに、他業界の人から見るとイメージしにくい部分もあり、途中で断念するか読破しても要点がつかみにくくなっています。

このマンガ版では、エッセンスはそのままに舞台を日本の架空企業にして、コンパクトにまとめられています。ザ・ゴールの要であるTOC(Theory of Constraints：制御理論）が視覚で理解でき、迷ってもすぐに前のページで確認できます。理解の取りこぼしなく最後まで読めるので、助かります。この手法はたとえ業界が違っても、問題解決のために活用できます。

良書の内容は時間をかけてじっくり読んでいくより、短時間で繰り返し読んだ方が記憶に残ります。主人公の立場に自分を当てはめ、一人で頑張らず全体で協力すれば目標の達成に近づけるでしょう。

 

言葉の意味が現実とリンクする

まんがで身につく孫子の兵法

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孫子の兵法は、今から2500年ほど前に書かれた戦略・戦術の手法です。議論されている内容は人生全般にも適用でき、世界の偉人から現代の実業家まで読み続けられています。原文は漢文なので、読み下し文や現代語訳を加えた本がこれまで出版されてきました。しかし一つ一つの言葉は含蓄があるかもしれないけれど、現実の場面で実行するには、よほど習熟していないと使いこなせません。一度読むだけでも労力がいるものを何度も読むのは困難です。

このマンガ版では、使いにくい孫子の兵法を現実の場面に当てはめた活用例を示してくれます。ストーリーはさえない営業の主人公が、孫子の兵法を実践することにより成長していきます。著者が経営コンサルタントだから、直面する問題が具体的なものになっています。巻末には孫子の言葉解説もついて、ストーリーに合わせて読み直せば、自分でも実践することができるでしょう。

ストーリーで活用されている企画・営業・恋愛の場面以外にも、言葉の意味がわかれば使うことができます。この本を孫子の兵法習得の第一歩とし、全文の解説本→原本と読み進めれば、人生のあり方も良い方向に変わっていくでしょう。

 

膨大な逸話から一例を学ぶ

マンガでわかる 新訳 道は開ける

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デール・カーネギーの「新訳道は開ける」は、悩みの原因を特定し具体的な解決方法を解き明かす自己啓発書です。テーマごとに分類された実例は、問題解決のためのヒントになってくれます。しかし出版が古いこともあって、紹介されている実例は時代がかったものや、現在の実状とは合わないものが多々あります。各パートのカーネギーの言葉だけではイメージがつきにくいです。

そこでこのコミック版では、カーネギーの教えを現代で使えばどのようになるかの一例を知ることができます。ストーリーは、広告代理店でリーダー職として働く主人公が、思うようにいかない仕事をカーネギーの言葉に従って改善していきます。一つのストーリーとして次々とカーネギーの言葉の本質に触れられるので、膨大な逸話から一つの結果に収斂していくよりイメージがしやすいです。

このコミック版は「新訳道は開ける」の導入本です。この本を読んでおけば、原本の逸話の意味が読み解きやすくなります。コミック版だけで満足せず原本を読み直して、真に名著の効果を体感しましょう。