保育士-遊び

 

保育の仕事は憧れや希望をもって就く人が多いですが、他の職と同様悩みが尽きることはありません。「人間関係のトラブル」や「体力的精神的なつらさ」、「給料の少なさ」などは退職・転職の原因になりやすく、新卒で入ってすぐでも挫折する人がいます。そこで今回は新人保育士が業務を早く覚えられるためのおすすめの本を紹介します。業務を覚えスマートにこなせるようになれば、体力的にも精神的にも余裕が生まれます。他の原因と違って自分の努力だけで解決するので、まずは1冊読んでみましょう。

 

先生のための定番雑誌

プリプリ

出版社 :世界文化社
価格(税抜) :960円
発売日 :毎月1日
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保育の仕事は毎月行事が目白押しです。しかし業務時間は子どもの世話だけで終わってしまい、その他の仕事は持ち帰ってやることも多いので、一から企画していたら仕事はいつまでたっても終わりません。そこで役立つのが保育のための専門誌です。

この本は毎月1日に発売され、発売月の次の月の保育アイデアを豊富に提供してくれます。行事のプランや悩み相談は現場に即した内容で、付録のポスターやグッズは子どもも喜ぶものが多いです。出版社はバックナンバーも取り扱っているから、必要なアイデアをすぐに仕入れることができます。

デジタル版もあるけれど、付録のグッズが便利なので紙版で活用することを薦めます。まずは差し迫った行事の解決案から探してみてください。

 

初めての対応でも迷わない

0・1・2歳児担任の保育の仕事まるごとブック

出版社 :ひかりのくに
著者 :池田かえる 鈴木みゆき
価格(税抜) :1200円
ページ数 :157ページ
発売日 :2009/4/1
ISBN :9784564607394
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大学や専門学校などを卒業してすぐのころは、豊富に子育ての経験があることはなく、乳児をどうやって扱っていいか検討も付きません。一から十まで先輩に聞いていたら仕事が進まず、かといって聞かないで仕事をしているといつか重大なミスをやってしまいます。そこで乳児を扱うときの指針を学んでおけば、安心して仕事を行えます。

この本では0~2歳児を対象に、排泄や食事、清潔などのコツや保育計画の立て方を紹介しています。「子どもが○○をしたらどうする?」というテーマで、実際に起こる場面の解決方法を、イラストをふんだんに使って説明しているので、遭遇したケースを思い出しながら読み進められます。

自分が担当する年齢はいつ変わるかわからないので、年齢別に他の本も読んでおきましょう。学んだことは仕事以外に自分が子育てするときにも使えるので、読んでいて無駄になることはないです。

 

子どもの力を最大限に発揮する

0~5歳児のたのしい運動あそび

出版社 :いかだ社
著者 :黒井信隆 山本秀人
価格(税抜) :1800円
ページ数 :151ページ
発売日 :2010/2
ISBN :9784870512849
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子どもは成長とともにできることが大幅に増えていきます。年齢によってどこまでのことができるのかを知らないと、簡単過ぎれば子ども達は満足せず、無理をさせればケガをしてしまいます。適度な難易度でみんなが楽しめる運動が保育の場では求められます。

この本では年齢別に運動遊びの具体的なやり方を紹介しています。マットあそびや、かけっこあそび、ボールあそびなど、子どもならではの注意点があるので、トラブルも未然に防ぐことができます。発達課題にも対応してくれているので、子どもの成長に安心感が持てます。

保育の現場では、自分が同じことをするときと変わらないやり方をしていると、想定外のことが起こります。年齢に見合ったケガに配慮した運動を心掛けて指導をしましょう。

 

健康管理は年中無休

楽しい!ほけんだよりイラスト&文例集

出版社 :ナツメ社
著者 :中野康伸
価格(税抜) :2500円
ページ数 :136ページ
発売日 :2013/2/21
ISBN :9784816353970
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毎度のお便りは書きなれていないとネタがなく、手書きの場合もあるので製作に時間がかかります。そんなお便りの中でもほけんだよりは、園児の健康状態に直結するものだから製作には気を配ります。家に帰って疲れた体で作っていたら記載漏れも発生するので、テンプレートを使って手軽に作りましょう。

この本にはWordで作成されたほけんだよりのテンプレートと、かわいいイラストカットが付録のCDに収録されています。季節に合わせてインフルエンザ対策や食中毒対策、熱中症予防などタイムリーな情報を保護者に届けることができます。テンプレートに自分の園で必要なことを足すだけで完成するから、仕事の手間が大幅にカットできます。

手書きで作る場合でも一度パソコンで作っておけば、写すだけでできます。一度1年間分が完成すれば、次年度からは応用するだけなので、新卒の強力な助けとなってくれます。

 

子どもの喜ぶ顔を見るために

うたって演じて!パネルシアター

出版社 :日本幼年教育研究会
著者 :月下和恵
価格(税抜) :1700円
ページ数 :112ページ
発売日 :2004/2
ISBN :9784860510176
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パネルシアターはやれば子どもが喜ぶのはわかっているけれど、物語選びに絵の構図、演出など考えるべきことは無数にあり、膨大な準備の手間でつい及び腰になってしまいます。そんなパネルシアターをこの本を使えば簡単に作ることができます。

選曲はだれでも一度は聞いたことがある「おもちゃのチャチャチャ」や「にんげんっていいな」、「森のくまさん」などが収録されています。季節に合わせて2曲ずつと季節に寄らない6曲の計14曲で、細かな仕掛けの作り方もカラーで解説しているから、初めて挑戦する場合でも詰まることはないです。

一度作ってしまえば何度でも使え、慣れてくれば他の物語でも作ることができます。パネルシアターに不可欠なPペーパーは、各社厚みや枚数で使い勝手が違うから、試してみて自分に合った物でどんどん作っていきましょう。