書店員は配属された店舗で働き続けることが多く、店での立場は新卒、ベテラン社員、店長の3つです。ベテランと新卒の違いは各ジャンルの担当があるだけで、任されるジャンルの選択肢はほぼないです。チェーン展開をしている書店なら、店長として実績を残していけば、より大きな店舗を任されることもあります。以上のことから書店員として取れるキャリアプランは、売上を出して店長として大きな店を任されるようになることです。評価は店長の裁量によるところが大きく、明確な昇格試験はないので、売上を伸ばす努力がキャリアアップの近道です。
難解な本でも内容理解
本を読む本
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店長を目指すのなら、店で扱う本に苦手な分野があってはいけません。普段自分で読まないジャンルだから知らないでは、店長として仕事をすることはできないです。商品知識を身につけるにはそのジャンルの本を読むことが一番の近道ですが、全く興味のないジャンルの専門書を読み始めるのは難しいです。そこでどんな本でも読むことができる読書法を身につけておけば、扱う本のジャンルが増えても困りません。
この本は1940年に刊行されて以来世界中で読まれてきた、実践的な読書法を学ぶことができます。レベルごとに速読や熟読の方法が解説され、現在数多く出版されている読書法の原点ともいえます。本書の最終目標である同一主題で2冊以上の本を読むシントピカル読書まで修得できれば、内容のわからない本もなくなるでしょう。
最終目標の修得までは、長い年月が必要です。しかしそこまで習熟しなくても本の分類ができるようになるだけでも、仕事が捗ります。売れ筋の本が店頭に在庫があっても、売れるかどうかは置き場所で変わってきます。苦手ジャンルをなくし、本の分類を正しくできれば、商品がお客様の目に留まりやすくなります。
視野を広げる本の紹介
図書館のプロが教える<調べるコツ>
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本の問い合わせは、本の発売日や在庫状況から本の内容についてまで千差万別です。特に本の内容については、大型書店なら専門職の実務に関して聞かれることもあり、用語さえ聞いたことのないジャンルの場合もあります。調べるにしても何から調べたらいいかわからず、対応に困ります。
この本では図書館で行われているレファレンス・サービスの実例から、具体的な本の調べ方を学ぶことができます。「夕焼けはなぜ赤い?」や「ミロのヴィーナスの復元図が見たい」など、内容を問われる本の検索は各ジャンルでテクニックが異なります。架空の図書館を舞台に語られる奮闘記は、書店で働く自分自身と重なるでしょう。
レファレンスでは利用者の質問や疑問に答える本を探すのだから、書店での曖昧な問い合わせの対応とマッチしています。本を紹介するときに、特定の本1冊だけでなく関連書も紹介できれば、販売のチャンスが広がります。
ニーズに合った売り場づくり
店長・エリアマネージャーが知っておきたい売上がUPするPOSデータの使い方
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売れ筋の本の見極めにはこれまで経験や勘が必要でしたが、POSの導入により新卒でも売れている本を知ることができるようになりました。書店は薄利多売の商売だから、1冊の売り逃しの積み重ねが大きなダメージになります。ニーズに合った売り場を作るためにデータ分析は欠かせません。
この本では、エクセルを使って簡単に売り上げ分析をするための方法を解説しています。複雑な計算式を必要とせず、本文のみようみまねで、店の売り上げデータを有効なデータに加工できるでしょう。データを使えば売れ筋商品が一目瞭然で、自身をもって仕入れの数を決めることができます。また分析方法はエクセルのバージョンに寄らないので、安心して使えます。
売れ筋商品の仕入れが難しい店でも、データから自分の店だけで売れている商品を見つけることができます。他の小売業のように値段では勝負できないから、独自の棚づくりのためにデータをフル活用しましょう。
いつでも昇格の準備OK
店長が必ずぶつかる「50の問題」を解決する本
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チェーン店の場合、店長になる機会は急に訪れることがあります。近くの店舗の店長が急に退職し、その店では後任になる人がいないので、近くの店舗から店長として抜擢されるのです。この場合十分な研修期間もなく、店長になって売上を落としていては、交代させられ次の機会もなかなか巡ってきません。常日頃から準備をしておかないと、結果を残せないです。
この本は、様々な業種で約5万人の店長にアドバイスをしてきた著者が、店長が抱えやすい悩みを一問一答形式で解説しています。紹介されている店長の壁は、「人間関係の壁」、「人材育成の壁」、「採用・人事の壁、「売上・利益・顧客満足の壁」、「トラブルの壁」の5つを上げています。大半が対人問題で、マネジメント能力を早期に身につけないと、売り場づくりに取り組むのもできなくなります。
店長になる前から、パートやアルバイト、新卒に対して良好な関係作りや教育方法を実践していれば、急に辞令が来ても不安はありません。対人関係の壁が突破出来ていれば、売上に繋がるアイデアもみんなで考えることができます。
どんなお客様にも商品紹介
店員さんの英会話ハンドブック
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本屋に来るお客様に人種、年齢などは関係ありません。近年は地方都市の書店でも英語での問い合わせが当たり前にあります。問い合わせをしてくるお客様は、高確率で本の購入を検討しています。上手く対応できず、折角の見込み客を見逃しているようでは、ただでさえ売上が減少している書店業界で生き残っていくのは難しいです。
この本では、業種別に具体的な場面を想定して英会話を学ぶことができます。使用する単語は簡単で、フレーズも3秒で言える短いものなので暗記がしやすいです。業種別の用語の言い回しは他の英会話の本ではなかなか見ることができません。
英語の問い合わせにスムーズに答えることができれば、問い合わせをしてきたお客様も安心して本屋を訪れることができるようになります。1人でも多く固定客を増やすために、レジのそばに常備していつでも使えるようにしておきましょう。