情報-インターフェイス

 

仕事で結果を残すためには情報収集を欠かすことはできません。ネットを使えばあらゆる情報にどこからでも触れられるようになりました。しかし便利になればなるほど情報が増え、情報自身に振り回されていませんか?自分の調べている内容に合致しているか、情報の真偽の確認など調べるほどにわからなくなることもあります。情報の収集にはルールを作り、集めた情報を咀嚼する力を身につけないと、結果に繋がりません。そこで今回は、情報の収集方法や活用方法を学べる本を紹介します。集めた情報を使いこなして先の見えない社会で生き残っていきましょう。

 

一般常識を毎年更新

日経キーワード 2016-2017

出版社 :日経HR
著者 :日経HR編集部
価格(税抜) :29円
ページ数 :1444ページ
発売日 :2015/12/3
ISBN :9784891121570
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言葉も技術も日々生まれては消えていきます。1年前には当たり前だったことも、今では時代遅れになっているかもしれません。変化の激しい世の中だから、全ての分野に対応することはできないけれど、メディアで話題になる言葉ぐらいはフォローしておきたいものです。言葉一つ一つをネットで調べていては、解説が玉石混合で余計分からなくなるので、まとめられた本を読むのが便利です。

この本では「経済、産業、世界の今と未来」を軸に、16の分野で最新情報を解説しています。1ワードにつき400~500文字と簡単にまとめてくれているので、チェックをしておけば日本経済新聞を読むときに首を傾げることもなくなります。厳選された約550のワードは、それだけで時代の傾向が見えてきます。

本文を頭から通読する必要はないので、自分に関係のある分野から拾い読みしてみましょう。気づいていなかった業界の動向を知ることができるかもしれません。毎年11月頃に発売されるので、余裕のある正月休みに読みやすいです。

 

国が集めた確かな情報

中小企業白書 2016年版

出版社 :日経印刷
著者 :中小企業庁
価格(税抜) :3000円
ページ数 :635ページ
発売日 :2016/6
ISBN :9784865790474
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日本経済の先を見通すために、中小企業の動きを知ることは有益なことです。数字を見れば抱えている問題や力を入れている分野が分かり、自分がこれから行うべきことの裏付けが取れます。勘や思い込みに頼ることのない戦略策定のためにも毎年チェックが必要です。

最新の2016年版では、第1部で中小企業の生産性について分析を行い、第2部で中小企業の稼ぐ力を論点にITの活用や海外展開、リスクマネジメントについて分析しています。後半には平成28年度に予定されている施策の解説があるので、制度変化で慌てることもなくなります。

銀行の融資担当や起業家、会社の社長にとって、分析されたこれらのデータは宝の山です。中小企業庁のHPでも全文見ることができるので、使いやすい方で一度は目を通してみましょう。

 

数字のインパクトに騙されない

世の中が見えてくる統計学

出版社 :幻冬舎
著者 :川又俊則
価格(税抜) :780円
ページ数 :224ページ
発売日 :2015/2/26
ISBN :9784344979550
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物事を比較して判断するために数字はわかりやすくインパクトのあるものです。マーケティングの分野でインパクトのある数字は頻繁に利用され、商品を購入する動悸になります。しかしその数字も鵜呑みにしていては大きな失敗をしてしまいます。物事を数字で判断するなら、本質を知っておきましょう。

この本では難しい数式を使うことなく、社会に蔓延している数字の本質を解説しています。「違いを強調した騙しやすいグラフや表」「ゼロではないカロリーゼロ」「視聴率1%の違いの意味」など、身近な話題を題材に数字の本質が見えてきます。本文には「統計学の基礎」も章を割いて解説しているので、身につけられればもう数字に騙されることもなくなります。

情報は集めただけではただの文字の羅列です。分析して活用してこそ意味のあるものになります。統計の知識があれば、情報を集めるときに誇張されたものに騙されず、真に有益な情報にたどり着けます。

 

集めたデータの使い道を模索

自分のデータは自分で使う

出版社 :星海社
著者 :酒井崇匡
価格(税抜) :840円
ページ数 :224ページ
発売日 :2015/7/24
ISBN :9784061385740
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インフラや技術の進歩で集められる情報の種類も飛躍的に増えています。自分自身のデータでさえ、遺伝子情報や心拍数などの健康状態、GPSによる位置情報など、一昔前では考えられないほどの情報量です。そんな取得した情報は、使い方次第でビジネスチャンスにもなります。この本ではデータの使い道のヒントを得ることができます。

著者が実際に試した、ウェアラブル端末をつけて行動することによって分かる数字や、遺伝子検査による見知らぬ親戚の発見などは、新しい指標やつながりが予想されます。今後予想される「自分情報」の爆発期によって、自分の認識がどう変わるのかを妄想するだけでも、思考が鍛えられます。

折角多くの情報を収集できるようになったのに、従来通りの使い方しかしないのは損をしています。突飛なことからでも構わないので、思考を広げビックデータから新たな価値観を生み出しましょう。

 

情報弱者にならないためにやるべきこと

情報の強者

出版社 :新潮社
著者 :伊藤洋一
価格(税抜) :700円
ページ数 :192ページ
発売日 :2016/2/16
ISBN :9784106106576
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情報弱者になりたくないからと、勧められたものや推奨されているものからインプットをしているだけでは、いつまでたっても強者になることはできません。では情報強者になるためには具体的に何をしたらいいだろうか?この本はそんな疑問に1つの答えを示してくれます。

著者は20年以上メディアでコメンテーターをやっています。そんな著者が実際に行っている情報の「拾い方」、「読み方」、「つなげ方」、「出し方」は、マネをすれば今までより理解している情報の質が上がります。「不要な情報は拾わない」「新聞はニュースの配置を読む」「「情報のループを作る」などすぐに実行できることばかりです。

ネットがあるから新聞を読まない人もいるけれど、どのメディアにも強みはあります。偏向した内容は自分で補正をかけて読み解けば、知識の土台はより頑強になるでしょう。情報の収集からアウトプットまでを繰り返していれば、おのずと情報弱者から抜け出せています。