プログラマーのための新しい言語を覚えられるおすすめの本5冊

 

一口にプログラマーと言っても種類はいろいろあります。Web系にゲーム、組み込みやオープン系、パッケージソフトなど、それぞれの業務で使う言語や求められるスキルが違います。いきなり業務が変わると一から覚えないけなく、年を重ねるとスキルの修得も一苦労です。そこで今回は、各分野でメインに使われる言語の入門書を紹介します。簡単な入門書から挑戦して、複数の言語を使いこなせられれば、プログラムの質が高まります。

 

動かすことを最優先にPHPに触れる

いきなりはじめるPHP

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PHPはネット上で使用するWebプログラムとしてよく利用されています。個人で使うようなちょっとしたものから大規模な開発も行われ、文法が簡単なので、初心者に適したプログラムになっています。データベースと連携して使うこともできるので、まだまだ利用価値のある言語です。

この本では細かい文法は後回しにして、実際に動くプログラムを作ることから始めるので、楽しみながら学ぶことができます。集中すれば1日でWeb画面と簡単なDBまで作れるようになれ、手っ取り早くPHPを学びたい人にはおすすめです。著者はスクールを運営しているだけあって、初心者がつまずきやすい所を見事にフォローしています。

ここで書かれている内容は基本なので、現場で実際に使うには続巻の「気づけばプロ並みPHP」と合わせて勉強すれば、Webプログラムでどんな作業をやっているかがよくわかります。

 

改訂を重ねるたびにわかりやすく

初めてのPerl 第6版

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Peｒｌは世界中の言語が処理可能で、モジュールによる拡張もできるので、WebプログラムやLinux内の処理プログラムとして幅広く使われています。文法の自由度が高く簡単にプログラムが組めるので、PHPと並んで人気の言語です。1987年に誕生して以来バージョンアップを繰り返し、2016年5月の段階で最新は5.24.0となっています。

本書は発売が2012年と少し古く、対応バージョンも5.14ですが、Perlコミュニティのキーマンである著者らの解説はいまでも十分役に立ちます。改訂を6度も繰り返しているだけあって、基礎の解説が丁寧で、慣れてきた時でもリファレンスとして使えます。注釈までしっかり読めば数百行のプログラムも組めるようになるでしょう。

PerlにはPerl6というバージョンも正式版がリリースされているけれど、Perl5とは別の言語と言えるほど違いがあります。だからPerl5はまだなくなることはなく、Perl6がリリース後もバージョンアップしているので、今から勉強を始めても大丈夫です。

 

初歩の初歩からJavaを解説

スッキリわかるJava入門 第2版

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Javaはどんなコンピュータでも使える特徴があり、多くの人が使っているので技術的に安定した言語です。Javaを使って開発できるものは常務システムやWebアプリ、Androidアプリ開発などがあります。特にAndoroidアプリはスマホの普及もあり、参入する企業は増えています。現在需要が高く、高収入を目指すなら修得していて損はないでしょう。

この本ではプログラム初心者にもわかりやすいように、基礎の基礎からJavaについて解説をしています。豊富なイラストを使いオブジェクト指向までしっかり学べるので、機能追加や修正のしやすいコードの書き方も身に付きます。特典として仮想の開発環境も付いているので、自宅でもコーディングから実行まですることができます。

ページ数が658ページと分厚いけれど、練習問題をこなしていれば最後までいっきに読破できます。Javaの本を数冊読むぐらいなら、本書と続編である実践編を読んでおけば、基本的なプログラムは組めるようになるでしょう。

 

言語開発者本人による解説

プログラミング言語 Ruby

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Rubyは日本が開発して初めて国際規格に認証された、オブジェクト指向スクリプト言語です。問題が起きにくいように設計され、他の言語に比べ短いコードで開発できます。Web系のシステム開発の現場で頻繁に使われ、使用するフレームワーク次第で数行のソースコードでWebでのサービスが可能です。

この本ではそんなRubyの本質を、開発者本人がわかりやすく解説しています。文と制御までに本文の半分を費やして、細かな仕様や例外が起きた時の対処法まで書かれています。後半のクラスやメタプログラミングについては初心者の域を超えているので、慣れるまでは一気に全部読んでしまわなくてもいいです。

本書を習熟できたらRuby on RailsやSinatraといったフレームワークに挑戦していきましょう。開発の実務経験をつめれば、フリーで働く時でも高単価の案件に挑戦しやすいです。

 

子どもからでも挑戦できる簡単プログラミング

確かな力が身につくPython「超」入門

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Pythonは可読性の高い汎用プログラミング言語として開発され、オブジェクト指向や関数型など複数の形式でプログラムを書くことができます。動作環境もWindowsやMacなどのメジャーOSから、.NETやJavaの仮想マシンにも対応していてプログラムの変更をしなくていいのがメリットです。

この本ではPythonの実行環境づくりから、基礎や外部ライブラリを使ったプログラミング、簡単なアプリ作りまで解説しています。大人から子どもまでプログラミング初心者が読むことを想定して作っているから、例え話に図やイラストを豊富に使っています。パソコンに向かって例題を実行していけば、その成功体験は読破するモチベーションを高めてくれます。

Pythonの利用は欧米企業が多く、大手ではGoogleやYahoo!、MicrosoftにAppleでも使われています。他の言語に比べて比較的若く、バージョンアップの余地はまだまだあります。今の内に修得しておけば、将来重宝されるかもしれません。