転職-理想

 

労働条件や労働環境が合わないと転職を検討します。しかし転職した先でも前職と状況は変わらず、短期間に転職を繰り返していると将来への不安も募ります。仕事探しのために転職サイトに数多く登録して探すのも良いけれど、一度じっくり本でどんな仕事があるのかを体系的に学んでから仕事探しをしてみてはいかがですか?自分では調べようと思っても見なかった分野で、理想の仕事が見つかるかもしれません。今回紹介する5冊の本を足掛かりに、選択の幅を広げてみてください。

 

正社員にこだわらない

やりたいことを仕事にするなら、派遣社員をやりなさい!

出版社 :総合法令
著者 :大崎玄長
価格(税抜) :1300円
ページ数 :264ページ
発売日 :2016/2/23
ISBN :9784862804907
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派遣社員より正社員の方が安定していて給料が良いとよく言われますが、現実は正社員でもいつまでも安定と限らず、サービス残業などで時給換算すると派遣社員と給料が変わらない人もいます。ワークライフバランスを保って自分らしく働きたいと思っているなら、派遣社員も選択肢として魅力があります。

この本では、派遣社員でも自分らしいく働き夢を叶えた実例を多数紹介して、派遣として働くメリットを学ぶことができます。実例は著者が代表を務める派遣会社で起こったことなので、身近に感じられます。派遣で成功するための戦略は、正社員の時では思いもよらないことばかりなので、登録前から知っておくと賢く稼ぐことができます。

自分が将来独立を考えているのなら、派遣は収入と開業準備の時間を確保できる理想の働き方です。仕事は正社員でなければならないという固定概念を捨てれば、就ける仕事の種類も広がります。

 

信頼のデータで将来分析

白書の白書 2016年版

出版社 :木本書店
著者 :木本書店編集部
価格(税抜) :3800円
ページ数 :703ページ
発売日 :2016/5
ISBN :9784904808184
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転職サイトや職業図鑑などで紹介されている給料などは、独自で調査されたものが多く、現実と乖離し信憑性のないものもあります。そこで信頼のおけるデータとして白書の利用がおすすめです。例年国が一定の基準で収集しているので、データに偏りがなく網羅的に現実を知ることができます。

この本には、41種類の白書から基本データを約700種が収録されています。マスメディアではなかなか表に出ない日本の現状がよくわかり、将来の予測もできます。まずは労働経済白書と中小企業白書、小規模企業白書の項目から見ておけば、今後の仕事探しの参考になります。

白書は毎年決まった時期に出版されるので、必要な数字をチェックしていれば、折角就職した職場がいきなりなくなるような事態に巻き込まれることもなくなるでしょう。

 

今持っているスキルを補強

最新最強の資格の取り方・選び方全ガイド ’17年版

出版社 :成美堂出版
著者 :成美堂出版株式会社
価格(税抜) :1500円
ページ数 :567ページ
発売日 :2015/7/30
ISBN :9784415220925
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よく転職で資格があった方が有利と言われていますが、資格だけ持っていて実務経験がなければ効果は薄いです。また今までの職歴とはかけ離れた資格も、明確な目的があって取ったものでなければ、転職に有利に働きません。資格をとるなら今までやってきた業務を補強するものや、業務から派生するものの方が転職先にも理解されやすいです。資格は毎年増えているので、確認にはガイドの利用がおすすめです。

この本には1038資格の受験資格や試験日程、受験料など、資格を取るための最低限の情報が収録されています。詳細は各団体のHPなどで確認が必須ですが、資格の種類を知るのにこれほど強力な本はないです。毎年7月頃に新年度版が発売されるので、その都度チェックしてみましょう。

読み始める前に、今まで自分がやってきた業務をリストアップしておけば、関連した資格を発見しやすいです。関係ない分野だからと読み飛ばしをしないで、一度全ての資格に目を通してみてください。予想外の業界に今の業務が生かせるかもしれません。

 

キャリアを磨いてどこでも通用する力

未来から選ばれる働き方

出版社 :PHP研究所
著者 :神田昌典 若山陽一
価格(税抜) :870円
ページ数 :228ページ
発売日 :2016/4/19
ISBN :9784569830117
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大企業でも倒産やリストラが当たり前になった昨今、企業の大きさは長期雇用の保証にはなりません。またテクノロジーの発達で今ある職業がなくなることも考えられます。頑張って理想の職場を見つけてもすぐになくなったのでは、努力が報われません。どんな働き方をしたら、やりたいことができるのかを考え直す必要があります。

この本では「2024年までに会社は一度死ぬ」という大胆な未来予想をしています。しかしそこに至るまでのストーリはー現実味があり、実際にいくつかは起こりだしています。そんな社会で収入を得ていくためには、ビジョンを持ったキャリアを重ね、自ら安定な職場を渡り歩いて行くことを薦めています。

仕事選びで給料や職場環境も重要だけど、仕事内容に重点を置いた選択が望ましいです。転職回数がいくら増えても、自分の中には一貫した経験が蓄積しより好待遇の仕事に挑戦することもできます。

 

外の世界に目を向ける

世界で働く人になる!

出版社 :アルク(杉並区)
著者 :田島麻衣子
価格(税抜) :1400円
ページ数 :289ページ
発売日 :2014/12/29
ISBN :9784757426054
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新しい職を探すときにどのような範囲まで視野に入れていますか?現在の住所から通勤可能範囲や引っ越しも視野に入れた県外など、ハローワークや就職サイトを活用していれば条件の絞り込みで、チェックを入れるでしょう。けれど理想の職を探すのであれば、もっと視野を広くして海外への進出も検討してみてはいかがでしょう。

この本では「非帰国子女」の大学生だった著者が、試行錯誤のすえ辿りついた外国人との接し方をアドバイスしています。国によって文化や習慣は違うので、挨拶一つとっても注意がいります。具体的な人付き合いのコツは、勇気をもって試せばどんな人とでも打ち解けられるでしょう。

どんな国の人とでもコミュニケーションをとれる自身を持てれば、海外で働くためのハードルは大きく下がります。日本がいつまでも安泰とも限らないので、勝負できる場を世界に向けましょう。