書店員のための健康の悩みをおすすめの本5冊

 

書店員をはたから見ると楽そうな仕事に見えるけれど、実際は真逆で体も心も酷使します。長く続けるほどに体を壊している人が多く、健康に定年まで勤めるには日ごろのケアが欠かせません。今回は書店員が抱える健康の悩みを解決してくれるおすすめの本を5冊紹介します。好きで始めた仕事だからできるだけ長く働きたいです。

 

原因の理解が対処の近道

むくみ体質をあきらめない

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書店の仕事は基本1日中立ちっぱなしです。通常の8時間勤務に、朝の準備や残業を含めると12時間以上立っています。その間に座る機会は休憩中だけなので、家に帰るころには足はパンパンになっています。若い内は次の日には回復していても、年々疲れは抜けにくくなり、寝るときに足の痛みでなかなか寝付けなかったりします。

この本ではむくみの仕組みからむくみ体質、予防法や解消法までを、専門医が医学に基づいて解説しています。ちょっとした時間でできるリンパマッサージや食生活改善による予防は、座って仕事をするわけにはいかない書店員にとっては助かります。自分の体質を把握して、自分に合った方法を探していきましょう。

むくみは悪化すると、心性浮腫や甲状腺の病気など深刻な症状が出てきます。足がむくむのは当たり前と思わないで、手入れを欠かさず行いましょう。病院に通院するようになってしまったら、少ない休日も潰れてしまいます。

 

何気ない動きが腰に負担をかける

腰痛を防ごう! 改訂「職場における腰痛予防対策指針」のポイント

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書店員にとって腰痛は職業と言っても過言ではありません。雑誌の束で数キロ、書籍の箱になると15キロ~20キロほどのものを毎日何十個も運びます。疲労は蓄積し、20代でぎっくり腰になる人もいます。荷物が運べなければ仕事にならず、若いころから注意が必要です。

この本では厚生労働省が定めた「職場における腰痛予防対策指針」をベースにして、作業環境の改善や作業大別の対策を具体的に知ることができます。とくに重い荷物を持ち上げるときの動作は真っ先に必要になってきます。正しい動作をすれば腰への負担は少なく、消費する体力も減ります。

腰痛の苦労は、上司や運送会社の人に聞いてみるといくらでも実例が出てきます。新入社員で入ったからと無茶をしていると、あっという間に腰痛持ちになるので、正しい動作が身につくまでは無理をしないようにしましょう。

 

病気の予防は食事でできる

Dr.クロワッサン 病気にならない食べ方

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売上不振が続く書店業界では、お店のシフトは常にギリギリで回しています。小さな店舗になると社員が1人の場合もあり、自分が休んでしまうと開店自体ができなくなってしまいます。バイトが急に休んだ場合は強制的に残業が入るから、気は休まりません。体調管理も仕事の内なので、不摂生な生活はできないです。

この本は人気雑誌クロワッサンの特別編集で、食事での病気予防がテーマです。食材ごとにどんな効用があるのかを解説して、症状別にレシピを紹介しています。身近な食材で簡単に作れるレシピが100点もあり、普段の食事の1品として食べられます。タンパク質の料理が多くガッツリ食べられるのも役立ちます。

医食同源と言われるように、食事は健康のために重要な働きをしています。栄養が足りないからとサプリや栄養ドリンクを飲むのをやめて、食材から栄養を摂りましょう。食材から摂った方が値段を抑えられて財布に優しいです。

 

いつまでもキレイな手を維持

美しい手になる ハンド&ネイルケア きれいな手でマイナス10歳!

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書店員は一日中紙に触れているから、手がすぐに乾燥してしまいます。冬になると手はかじかんで、本のページで切り傷ができます。仕事中はハンドクリームを塗ることもできず、本を並べるときに軍手をするぐらいしか対処ができません。手は顔に比べて年齢が出やすく、レジで商品を渡すときに必ず見られるから、スキンケアは顔だけではいけないです。

この本は、手の年齢を10歳若返らせることを目的とした、数少ないハンドケアに特化した内容になっています。ストレッチやマッサージは休憩時間に手軽にやることができ、角質落として保湿を徹底すれば、本のページで手を切ることも少なくなります。男性にとって後半のネイルケアは縁が無いと思うかもしれません。しか爪も意外と見られているものです。色までは塗らなくても下地を整えるだけで見間違えるほど綺麗になります。

書店員は接客業なので、お客様に気持ちよく買ってもらうために見た目にも気を使わないといけません。顔や服装ばかりに気を取られないで、細部まで手入れをしましょう。商品を手渡す手がボロボロだったらお客様も何事かと驚いてしまいます。

ストレスは万病の元

置かれた場所で咲きなさい

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書店員は同じ店舗に新入社員が複数入ることは珍しく、周りに同僚が1人もいないことが当たり前にあります。小さな店舗だと社員は上司と自分だけで、あとはアルバイトとパートです。悩みは相談しにくく、ストレスが溜まりやすい環境です。キャリアアップや将来性の不安を抱えやすい職種でもあり、ストレスを溜めないようにしないと、うつ病や他の感染症にかかりやすくなります。

この本は、ノートルダム清心学園理事長である渡辺和子さんのエッセイです。渡辺さんのキリスト教的な人生訓がつづられた内容になっています。「置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。咲けない時は、根を下へ下へと降ろしましょう。」という一文は、仕事が辛い時にこそ心に沁み込み、もうひと踏ん張りできる心の余裕が生まれます。

ストレスのせいで体調を崩しかけ転職を検討しだしていても、今はこの場所でコツコツ頑張るしかないのだ、と前向きな気分になり、積極的に仕事に取組むことができるようになります。積極的に頑張れば、どんな経験も自分の力となり自信となります。ストレスになっていたことも心構えが変われば気にならなくなるでしょう。