残業-男性 (1)

 

現在は経費削減のため残業時間が削られ、仕事の量は増えるのに収入は減る一方です。残業と言えばサービス残業になり、それが続けば体力的にも精神的にも参ってしまいます。定時に帰れればストレス発散もスキルアップもでき、人生をもっと楽しむことができます。今回はそんなサービス残業をしないためのおすすめの仕事術の本を5冊紹介します。

 

スッキリした作業場で効率アップ

佐藤可士和の超整理術

出版 :日本経済新聞出版社
著者 :佐藤可士和
価格(税抜) :714円
ページ数 :224ページ
発売日 :2011/4/9
ISBN :9784532195878
Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入

どんなに仕事を早く片付けようとしても、周りの整理ができていないと効率が落ちてしまいます。例えば資料の束が積み重なったり、デスクトップ上にファイルが散っていたりしていると、目的のものを探すだけで時間がかかり、1つ1つの時間は短くても長い目で見ると何十時間も無駄にしてしまいます。

この本では具体的な整理術と仕事の進め方について、プロジェクトでの実例をもとに図を用いながらわかりやすく紹介しています。著者が考える「物の整理」、「情報の整理」、「思考の整理」の3つを行うと、デスク周りから人間関係までをスッキリできます。著者の実際のオフィス写真も掲載され、要なものが一切なく、資料は規格化されたボックスできれいに整頓されています。

整理されていると自然と余裕が生まれてきます。忙しくても一度しっかり時間を取って身の回りを整理すれば、仕事の効率が上がっていきます。

 

エネルギーは仕事に集中

反応しない練習

出版 :KADOKAWA
著者 :くさなぎ龍瞬
価格(税抜) :1300円
ページ数 :224ページ
発売日 :2015/7/31
ISBN :9784041030400
Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入

仕事の効率を落とす原因に悩みがあります。ある程度はお酒を飲んだり友人と話したり、体を動かしたりすることで解消できますが、あるボーダーを超えるとそれも難しくなります。悩みがあれば頭は働かず、やる気も落ちてしまいます。

この本では、お坊さんである著者がブッダの話を元に悩みの解決法を教えてくれます。ブッダは合理的な考えをする人で、モヤモヤと考えていることは、現実、目の前にはないことなので、自分の頭の中で考えられている「妄想」だと言っています。「妄想」は妄想として認識することで、反応しないということになり、失敗をしても引きずらず反省して次に生かせます。

クヨクヨと失敗について考えてしまうのは「妄想」してしまっていることで、反応してしまうこと。捉え方、人間の真理をこの本で学ぶことで、無駄なエネルギーを使うことなくなり、仕事に集中することもできます。

 

全体から無駄を取り除く

その仕事のやり方だと、予算と時間がいくらあっても足りませんよ。

出版 :クロスメディア・パブリッシング
著者 :降籏達生
価格(税抜) :1380円
ページ数 :224ページ
発売日 :2015/4/14
ISBN :9784844374077
Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入

プロジェクトにチームで関わっていると絶対に納期が伸ばせない仕事に関わることもあります。予算も決まっているので定時に仕事が終わらなくても残業代が出ることは少ないです。

この本では、建設コンサルタントの著者が、ゼネコンのプロジェクト管理ノウハウを教えてくれます。作業の効率化や外部委託も駆使してスケジュールを短縮し、品質を守るためのチェックも怠っていません。ムダをなくす方法で、ムダな動きや手すき時間など工程を見直すことで時間を捻出しています。

プロジェクトをまとめるリーダーが読むだけでなく、部下にも読んでもらって自分のやっていることを見直してもらえれば、仕事は定時に帰っても納期には間に合います。まずは書かれている項目を実践してみましょう。

 

事前の対策で今日も定時

突発的な仕事に先手を打つ残業ゼロのビジネス整理術

出版 :税務経理協会
著者 :芳垣玲子
価格(税抜) :1400円
ページ数 :121ページ
発売日 :2014/10/31
ISBN :9784419061715
Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入

自分の身の回りを整理整頓するだけでは、仕事の効率化は十分にできません。仕事は自分一人だけで片付くものではなく、沢山の人が関わってきています。仕事に時間がかかる原因を解消しないといつまでも定時に帰れません。

この本では、仕事で時間がかかるのを渋滞にたとえ、その原因の特定と解消法を提案しています。方法よりもなぜそれをやるのかを簡単に説明しているので、効果を実感しやすいです。突発的な事案が発生しても事前の準備があればすぐに処理することもできるでしょう。ページも少なくすぐに読むことができます。

慣習で仕事を進めていては、いつまでたってもワークライフバランスが実現することはありません。作業全体を見渡して、どこに時間がかかっているのかを見つけることが、仕事の効率化の第一歩です。この手法はビジネスだけでなくすべての行動に応用できるので、プライベートをより充実したものにもできます。

 

どんな人でも一日の時間は変わらない

世界で一番シンプルな時間術 新装版

出版 :ディスカヴァー・トゥエンティワン
著者 :マリオン・キュステンマッハー他
価格(税抜) :1300円
ページ数 :166ページ
発売日 :2016/3/31
ISBN :9784799318539
Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入

どんな立場の人でも1日は24時間で、何があっても変わることはありません。しかし同じ時間を使ってもできる仕事の量には差があります。それは時間に対する見方の違いが原因かもしれません。どうすれば時間を有意義に使うことができるのかを学びましょう。

この本は、日本で2006年に発売されロングセラーにもなった本の新装版です。効率的に仕事をする方法だけでなく、捻出された時間の有意義な時間の使い方にも言及しています。スケジュールを付けるのにも意図的に何もしない時間を取り入れれば、その時間から新しい考えや人生の方向性が生まれることもあります。

実践することはシンプルで当たり前なことばかりだけど、忙しさを理由にそれさえも疎かになっているのが現実です。改めて自分が一日の時間をどうやって使っているのかを考えてみましょう。時間と仲良くなれば残業に苦しめられることもなくなるでしょう。