ワーキングプア-赤字

 

一生懸命働いていても給料はなかなか上がりません。毎年平均年収が発表されるけれど、業種によれば正社員でもその半分もらえないのが現実です。サービス残業にボーナスもなし、生活に一杯で貯蓄もないワーキングプアにとって明るい未来は想像しにくいです。働いても生活保護より収入が少ないと精神衛生上よくないです。そこで今回はお金の悩みを解決するおススメの本を5冊紹介します。収入が少なくても幸せに暮らすことはできます。

 

生きるために本当に必要なもの

ぼくはお金を使わずに生きることにした

出版 :紀伊國屋書店
著者 :マーク・ボイル、吉田奈緒子 (翻訳)
価格(税抜) :1700円
ページ数 :288ページ
発売日 :2011/11/26
ISBN :9784314010870
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アイルランド人の著者が、イギリスで実際に1年間お金を使わずに生活をした体験記です。生きていくうえで本当に必要なものは何なのかが見えてきます。

生活をする上で著者が定めたルールには、お金を使わないだけでなく、「化石燃料の世話にならない」、「友人にディナーに誘われたら、行って食べてお金は払わない」など独自の考えが多々あります。世間一般の「フツー」とは違うかもしれないけれど、本質的なところは読めば納得できます。分かち合いをベースにしてこれからの社会の在り方を提案しています。

お金を使わなければ知恵を働かせるようになり、生活力も上がります。突き詰めてみると生活に必要なものは意外と少ないです。「豊かさ」の意味を考えれば、お金を使わなくても幸せを感じることはできます。

 

無駄使いをしていませんか?

必要十分生活

出版 :大和書房
著者 :たっく
価格(税抜) :1200円
ページ数 :200ページ
発売日 :2015/5/20
ISBN :9784479794783
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お金はないのに家はもので溢れていませんか?年に数える程しか着ない服やアクセサリー、見返すことはないけれどなんとなく残している思いでの品などです。それらをしまうために収納用品も使っていたりします。お金がない原因は生活に無駄があるからです。

著者は靴下3足、下着3枚、ペンは2本あればいいと考え、身の回りのものはトランク一つに収まります。これまでの片付け本では、モノを捨てることを念頭に書かれていましたが、この本では選別を主体に書かれています。まずは実践しやすい「バスタオルを使わない」から始めてみたらいいでしょう。試してみると無くても何とかなるなと感じられます。

著者のマネを全てするのは難しいけれど、普段の暮らしを見直すきっかけになります。生活に本当に必要なモノは僅かで、厳選すれば無駄な買い物をすることもなくなります。スッキリした環境だと思考も働き、お金を稼げるアイデアが浮かぶかもしれません。

 

お金の流れを把握する

お金を整える

出版 :サンマーク出版
著者 :市居愛
価格(税抜) :1300円
ページ数 :207ページ
発売日 :2016/2/22
ISBN :9784763135261
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いつも使っている財布はパンパンでポイントカードだらけ、めんどうで家計簿も付けていない。こんな生活をしていたらお金も溜まりません。

この本では、お金の通り道を整えることにより、お金を貯める方法を教えてくれます。整えるものは「財布」「通帳」「冷蔵庫」「手帳」「借金」「家」「夫」の7つです。どれもお金を消費するキッカケになる項目で、いままで何にどれだけお金を使っていたかがはっきりします。

人生で大きな買い物と言えば家や車が考えられますが、保険も累計すると家が買えるほどになったりします。毎日なんとなく買っている飲み物も年間で考えると大金です。無駄をなくせばお金は意外と残すことができます。

 

収入は少なくても生活はできる

年収100万円の豊かな節約生活

出版 :文芸春秋
著者 :山崎寿人
価格(税抜) :1095円
ページ数 :224ページ
発売日 :2011/6/24
ISBN :9784163741604
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20年以上無職で不労所得の年100万円だけで暮らしている著者の、実践的な節約方法が書かれています。無職と聞くと悲壮なイメージがありますが、好きなことを自由にやっている著者は幸せそうです。

働いている人とは違う生き方なので、自分で納得できる価値観や哲学がないと続けるのは難しいです。「勝ち組負け組」などといった二元論にとらわれず、周りの評価を気にしないで自分らしい生活をすることが際立っています。後半の章で書かれている節約レシピは、あまりの充実度にこの本が何の本だったのかを忘れてしまいそうです。

節約生活は毎日ゴロゴロしているだけでは成り立ちません。知恵を絞ればお金をかけずにできることが沢山あります。お金を払って買っているものは、自分で同じものをつくるこができないか検討してみましょう。

 

派手なだけが人生ではない

20代で隠居 週休5日の快適生活

出版 :K&Bパブリッシャーズ
著者 :大原扁理
価格(税抜) :1300円
ページ数 :207ページ
発売日 :2015/4/21
ISBN :9784902800289
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ブラック企業で精神と肉体を酷使してうつ病になるくらいなら、いっそこんな生活も良いと思える1冊です。著者は東京の多摩地方に住み、週2の介護の仕事で月7万円の生活をしています。1人であれば東京でもこんな生活ができます。

ひきこもりや、フリーターではなくあくまで隠居。モノや情報で溢れる世の中で、それらと距離を取って上手に付き合っています。人生は20歳を過ぎたら引き算と考え、必要のないものが削ぎ落とされた生活は、快適と気軽さがあります。

隠居を考えると地方を思い浮かべてしまうけれど、人口減少でお店などがなくなってくると生活に困ります。インフラが整って便利に暮らせる都市型隠居は、これからの新しいライフスタイルの一つです。お金が無いことに嘆く前に、これからの生き方を考え直してみましょう。