学生の頃に比べて働きだすと大半の人は勉強時間が減ります。しかし成功するためには勉強は必須で、学生の時より広い知識がなければなりません。とくに教養は上に行くほど重要性が増し、人生に与える影響も大きいです。一口に教養と言っても範囲が広いので、今回は分野ごとにおススメの本を冊紹介します。読んで即効性のあるものではないけれど、人生で困ったときにその力を発揮してくれます。
読みなれた本でもう一度学習
もういちど読む山川日本史
Amazonで購入 | 楽天ブックスで購入 | 7netで購入 |
自分の住んでいる国の成り立ちを知っておくことの重要性は、海外の人とコミュニケーションをとるときに特に実感できます。歴史を知っていれば日本を案内するときの手助けになったり、会話のネタになったりします。また自分が現在住んでいるところでも、歴史を知っていればより愛着も湧いてきます。
この本は高校の日本史で使われる教科書をベースに、暗記物の勉強としてではなく、読み物として明瞭な形で歴史を学び直しすることができます。随所のコラムには学会の研究成果や動向が書かれ、歴史のとらえ方を見直す助けにもなります。広く浅く勉強するには慣れた形が役に立ちます。
歴史は研究が進むたびに変更が加わります。高校を卒業してから年月が経っている人ほど、歴史の変化に驚くでしょう。呼び名が変わったり、人物の絵が別人になっていたりと違いを楽しみましょう。受験勉強のようなプレッシャーもないので、気軽に読むことができます。
世の中の動向には理由がある
経済は世界史から学べ!
Amazonで購入 | 楽天ブックスで購入 | 7netで購入 |
ニュースや新聞を読んでいても首を傾げることがあります。なんでそんなことが必要なのか?問題になっているのか?これらの答えは世界の歴史を紐解けば、理由が分かることが大半です。根本的なことが分かっていれば、世の中の動向が予想しやすく、将来にすべきことも自然と見えてきます。
この本ではお金の成り立ちや世の中での働き、貿易、金融、財政の項目ごとに問題を世界の歴史の観点から見直すことができます。世界史をただの暗記科目から実践的な科目に変えてくれます。有名予備校の先生が書いていて、世界史を詳しく学んでいなくてもすんなり理解できるでしょう。
戦争やTPPなどの各国の動向が歴史から見ると分かりやすく、一度読んでおけば経済新聞で詰まることもなくなります。新聞は読んで知識を得るだけでなく、活用しなければ意味がありません。現在起こっている問題も歴史を繰り返しになっていることもあり、世界の歴史は未来の予測に役立てられます。
哲学は生き方に芯を通す
史上最強の哲学入門
Amazonで購入 | 楽天ブックスで購入 | 7netで購入 |
人生に悩みはつきものです。他から見たら小さなことでも自分にとっては重要な問題で、答えが見つかるまで眠れないこともあります。しかしそんな悩みも本質は昔から変わっていないことが、哲学を勉強してみるとよくわかります。哲学なんて難しいものだと思わずに触れてみれば、多くの悩みはすぐに解決し、ブレのない人生を送ることもできます。
この本ではソクラテスやニーチェなど有名な32人の哲学者の考えをかみ砕き、4つのテーマを詳細に議論しています。「絶対的な心理なんてホントウにあるの?」、「僕たちはどうして働かなきゃいけないの?」など、何千年たった今でも考えてしまうことばかりです。
本文の構成が某マンガを彷彿とさせる作りになっていて、エンターテインメントとして哲学を知るキッカケに最適です。個別の詳細な考えを深堀すれば、自分なりの答えに辿り着けます。いつまでも考えがブレていては、後悔ばかりの人生になってしまいます。
相手から「イエス」を引き出す心理学
影響力の武器 実践編
Amazonで購入 | 楽天ブックスで購入 | 7netで購入 |
仕事で成功をするなら多くの人と関わらなければなりません。さらにその人たちから同意と承諾を得なければいけません。同意や承諾は、少しのポイントをおさえれば成功確率を格段に上げることができます。心理学を学んで自分に有利な解答を相手から引き出せるようになりましょう。
この本では多数の実例と実験をもとに、説得の極意とその活用法を解説しています。50の実例は「短所を長所に変える最善策」や「人の気持ちを変える本物の笑顔」など試しやすいものばかりです。冒頭に書かれている「この世は一つの舞台にすぎないのだからセリフを少し変えさえすれば劇的な効果が生まれる」という言葉は、本文の内容を簡潔に表しています。
心理学を用いた影響力の利用は、世の中のあらゆるところに溢れています。自分からは引っかからず、うまく利用できれば望みを叶えやすくなるので、早めに身につけておきましょう。
学校では習わない。けれど生きていくためには必須の教養
働く君に伝えたい「お金」の教養
Amazonで購入 | 楽天ブックスで購入 | 7netで購入 |
生活をしていくためにはお金はなくてはなりません。けれどお金について学校で勉強することはなく、社会に出てからも自分で学ぼうとしない限り、機会は訪れません。高齢化社会でこれからの年金でさえ不安になり、仕事の稼ぎも厳しくなっています。お金の教養はこれからの時代を生き抜くために、一刻も早く身につけるべき教養の一つです。
この本では、お金について「知る」「使う」「貯める」「殖やす」「稼ぐ」の5つに分類分けして、今後何をしていけばいいのかを紹介しています。財産の管理には「財産三分法」というものを用いて、シンプルに管理ができます。著者が生命保険会社の会長だから、経験に裏打ちされた実践的な例ばかりです。
お金はなんとなく使っているのでは減る一方です。使う時と目的をハッキリ決めていれば無駄がなくなります。お金に不安がなくなれば、自分が本当にやりたいことに力を注ぐことができるでしょう。