現在の職場で悩みはありませんか?自分だけのことなら1つ1つ解消していけますが、人間関係の悩みは尽きません。特に部下との付き合い方は頭を抱えます。性別、性格、年齢など違いを上げればきりがなく、それでもうまくまとめて成果を上げなければなりません。上手く付き合うにはポイントがあります。今回はそんな会社の部下とのつき合い方が分かるおススメの本を5冊紹介します。自分が気にしていないことでも、部下は意外とあなたを見ていることに気づけます。
相手の考えが分かれば行動も理解できる!
図解 誕生日だけで相手の心理が9割読める
Amazonで購入 | 楽天ブックスで購入 | 7netで購入 |
小売業や飲食業だと、店長としてアルバイトの学生を管理・指導しなければいけないとき、彼や彼女らが何を考えているのかわからず、「近ごろの若いの子達」とひとまとめにしてしまいがちです。しかしそんな考えで接していると、仕事の覚えは遅く、定着率も低くなります。まずはアルバイトのことを理解することが重要です。
この本では、誕生日から性格を6つのタイプに分けられるとし、それぞれのタイプの特徴について解説しています。タイトルだけ聞くと占いの本のような印象も受けますが、筆者曰く「バースディ・サイエンス」なる科学的アプローチに基づいた分析で、大企業の人事部でも使用されています。まずは自分の誕生日を見てみれば驚くほど当てはまっているでしょう。
分析結果を取り入れれば、1人1人の考え方の傾向や、伸びる効果的な助言は何か、といったことを観察しながら指導していけます。実行できれば客観的に相手を見る余裕ができ、スタッフにも信頼感が生まれいいチーム作りができます。
言葉一つで人は変わる
相手をその気にさせる「ほめ方」 やる気にさせる「しかり方」
Amazonで購入 | 楽天ブックスで購入 | 7netで購入 |
最近仕事で部下を褒めていますか?ノルマはクリアして当たり前、失敗すれば怒鳴るだけとなってはいませんか?普段何気なく使っている言葉が実は相手からやる気をさらに奪っている場合もあります。自分が当時同じ失敗をしたとき、ノルマを達成したときにどんな言葉をかけてほしかったかを考えて見ましょう。
この本はタイトルの通りにほめ方としかり方の説明書です。「ほめる」と「媚びる」、「しかる」と「怒る」の違いを意識してコミュニケーションをとれば、部下の能力は伸び団結力も生まれます。言葉は何気なく発している様に感じますが、その言葉一つに大きな意味があったりもするのです。言葉の意味と使うタイミングが大事です。
ちょっとした言い方一つで相手をその気にさせてくれますが、その一言が難しかったりもします。大人になるにつれて褒められることも少なくなってきているので、そんな時に一言があるととてもうれしく、その後に意欲も随分と違ってきます。部下の働きはあなたの「ほめ方」「叱り方」で変えられることを知りましょう。
会話の積み重ねから信頼が生まれる
雑談力が上がる話し方 30秒でうちとける会話のルール
Amazonで購入 | 楽天ブックスで購入 | 7netで購入 |
人から頼みごとをされたとき、知らない人からされた時より知っている人からされた方が良い結果を出せます。仕事も一緒で、よく知らない上司から命令されて業務を行っていると部下が感じている限りは、良い結果を望めません。部下と打ち解けるために必要なことは、雑談をすることです。何気ない会話でも、そこからあなたの性格や趣味嗜好が分かり共感も生まれます。
この本では初対面や年上、全く知らない人でも雑談をするための50のアイデアを紹介しています。雑談の基本ルールは5つあり、「あいさつ+αができている」「結論はいらない」など、そんなことだけでいいのかと納得できます。自分の現状で使いやすい例を一つ試すだけでも職場の雰囲気は変わるでしょう。
仕事に私情を持ち込むなとは言うけれど、人は感情で動いてしまいます。1日数分でもいいので部下と雑談をしてみてください。続けていればちょっとした仕事を頼むときでも反応が違ってきます。
自分の行動は部下に意外と見られている
「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方
Amazonで購入 | 楽天ブックスで購入 | 7netで購入 |
人は印象の悪い人からは離れようとします。言葉だけで行動しなかったり、人が嫌がることを平気でやっていたりすると、そんな人からの指示は聞きたくないと思います。下から見られる立場になっているのだから、リーダーシップについて学んでおかないと、部下がついてきません。
この本ではどんな人でもリーダーになることができ、人を引っ張っていくようなカリスマ性は無くても大丈夫だと教えてくれます。日々のちょっとした行動の積み重ねが周りからの信頼につながり、味方が増え部下もついてきます。「仕事を頼むときは理由から説明する」「自分が見本となるような働き方をする」など、昔上司に期待していたことを実行していきましょう。
自分が思っているよりも部下はあなたのことを見ていて、バレないだろうと思ってやった不誠実な行動で信頼はすぐに落ちてしまいます。無理はする必要ないけれど、行動の1つ1つに気を配っていれば、ソリが合わない部下でも仕事はしてくれつき合いやすくなります。
時代とともに接し方を見直さないと・・・
それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか
Amazonで購入 | 楽天ブックスで購入 | 7netで購入 |
自分が平社員の時に上司がやっていた行動を、現在部下に行うと訴えられる可能性もあります。セクハラに加えパワハラは社会問題にもなり、労働局への相談件数は年間数万件に上ります。気付かないうちに部下を追い詰め、休職したり訴えられたりしないために、基準を知らなければなりません。
この本では労働者側の立場から、弁護士の著者が実際に関わった労働事件を例に、パワハラの判断基準が学べます。言葉の暴力は頻度や文脈などによって法令に触れる恐れがあります。実際の裁判の進み方や法廷でのやり取りから、日ごろの言動を見直しましょう。
同じ行動でも同僚がやるのと上司がやるのとでは、意味が違います。立場と人柄を理解して部下とつき合わないと、最悪の結果が待っています。見極めがうまくできれば、叱責も部下の成長につながり、チームとして成果を残せるようになります。