プロジェクトマネージャーは、開発を円滑に進めるために、あらゆるところに気を配らないといけません。チームのメンバーや上司、クライアントなど立場も様々です。関係者が多いほど対人関係に時間が割かれ、本来の仕事ができなくなります。そこで今回は煩わしい対人関係を解決し、チームをうまくまわすおススメの本を5冊紹介します。
人を動かすための基本原則
人を動かす 文庫版
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チームのメンバーはいつも最高のパフォーマンスを発揮してくれるわけではありません。体調や性格、他のメンバーとの関係など様々な要素がパフォーマンスに関わってきます。それでも納期までに完成させるために、日々のノルマをクリアしてもらわなければならないので、人のうまい使い方が必要になってきます。
この本は、デール・カーネギーが豊富な事例をもとに、人間関係の原則について説明したベストセラーの文庫版です。「他人が思い通りに動いてくれないのはなぜか?」、「どうしたら自分の思う方向へ動いてくれるのか?」という問いに対する、具体的な解答を示してくれます。簡単なものでは「穏やかに話す」、相手に「しゃべらせる」など今すぐにでも実践できるものがあます
チームのメンバーを自分の望む方向へ導くためには、単に自分の思いを伝えるだけでは不十分です。それにはメンバーが自ら動きたいという気持ちになることが大切で、そのための具体的なテクニックを得ることができます。
仕事を効率化して定時に帰る
部下を定時に返す仕事術
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部下から信頼されるためにはどんなことをすればいいのか?自分より年上の部下を持つこともあるので、個別の対応をしていては時間がいくらあっても足りません。そこでチーム全体を見たとき、どんなことが嫌がれるか想像してみましょう。仕事がいつまでも終わらず帰れないのが思い浮かびます。まずはそこを解決して、毎日定時に帰れる体制を作ってみましょう。
この本では、仕事の必要工数を決め捨てる仕事を見極めることにより、効率的に仕事をするための具体例を紹介しています。定期的に報告や締め切りと時間管理を徹底、出なくていい会議には出ないなど、すぐに始められるものばかりです。
時間に余裕が生まれれば、気になっている人とも話すチャンスを作れ、わだかまりの解消もできます。一度仕組み作りをしてしまえば継続しやすいのもうれしいです。
イヤな雰囲気を作らない
「密息」で身体が変わる
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良好な人間関係を築こうと思っても、自分自身に余裕がないと間違った対応をしてしまいます。穏やかな気持ちでいれば、苦手な人とでも落ち着いて話をすることができます。ストレスを発散させる方法を学び、イライラをなくしましょう。
この本では、密息という日本古来よりあるロングブレス法で、ストレスをコントロールする方法を紹介しています。密息は腹式呼吸よりも多くの息を吸うことができ、深呼吸でのリラックス効果が得られます。これを定期的にすることで瞑想をしたかのようなストレス発散効果があります。
疲れているときや頭がもやもやしているときなどに、自分の座席にいる時でも1分ほどで実行することができるので便利です。だれかに指示を出す前にストレス発散して笑顔で話せるようにしましょう。
どんな人でも使い方次第
「バカ上司」その傾向と対策
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自分がいくらチームのトップでも、さらに上の立場の人はいます。どんなに嫌でも関係を持たないわけにもいかず、対応を間違えれば被害は自分だけでなく部下にも飛び火します。そこでこの本では、「バカ上司」でもうまく付き合える傾向と対策を紹介しています。
上司の傾向を3つのカテゴリーに分け、さらにそれぞれの典型例を挙げながら個別に対策を学べます。「証拠を残す」や「外堀を埋める」、「外部の見識の高い人を使って説得する」など、実行すれば反論されにくくなります。これは上司以外でも自分の要求を通すときにも応用でき、活用の範囲は広いです。
もしすぐに実行ができなくても、対策を知っているだけで心に余裕は生まれます。自分が持っている悩みは、他の人も同じ悩みを抱えているものです。探せば解決策も見つかるでしょう。
無茶な要求はスマートに回避
プロフェッショナル・ネゴシエーターの頭の中
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いくらチームや上司とうまくいっていても、クライアントから無茶な要求が来て断れなければ、デスマーチに突入することもあります。そうなってしまうと最終的にものはできるかもしれませんが、作っている側はみんなボロボロになってしまいます。クライアントの要求をかわすには交渉術が必要になります。
この本では、行動経済学を駆使して成功を収めているM&Aアドバイザーが、ビジネス交渉の極意と技法を伝授してくれます。「自分が譲歩したら、相手にも一つ譲歩させる」や「交渉は怒ったら負け」、「最初に提示した金額が交渉のベースになる」など基本的なことですが、守っていないと不利な条件を飲むことになってしまいます。
自分の要求を通そうと思えば、交渉は仕事のあらゆる場面で必要になってきます。一度身につけておけばクライアントとの対応だけでなく、上司や部下ともうまく対応できるようになります。